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「ユーザーの役に立つ」開発へのこだわりー難しさすら面白みを感じる社会課題解決への挑戦

2023/03/15

事業本部 Development ファンクション
エンジニア
田畑 愛実

※所属組織名、役職やPJの内容などはインタビュー当時のものです。

産学連携は”学校で生まれた技術を社会に出す”助けになれる

ーこれまでのご経歴についてお教えください。

中学卒業後は高等専門学校(以下、高専)に入学し、本科5年間+専攻科2年間=実質大学4年生まで在籍し、情報工学を学びました。

高専を選んだ理由は、両親の影響もありエンジニアになりたいと思っていたので、せっかく進学するなら専門的に学べた方が楽しそうだと思ったからです。

在学中にいろいろな研究を進める中で、信号機に関する研究を通じて繋がった会社をきっかけに、その会社の子会社へインターンに行きました。

インターンをする中で、自分がやってきたことや身につけたスキルが活かせることを実感し、この会社に入ったら役立てるのではないかと思い、組み込みエンジニアとして入社することになりました。

そこでは、産業車両のディーゼルエンジンやトランスミッション等の制御ソフトウェアを開発していました。
 

ーそこからどうして転職を考え始めたのでしょうか。

入社当時は自分の持っているスキルを役立てたいと思っていたのですが、働きながらスキルを身につけていく中で、今度は「自分自身がやりたいことに挑戦したい」と思うようになり、転職を考え始めました。

というのも、新入社員の時は上司やプロジェクトリーダーの下で業務に取り組んでいましたが、だんだん仕事を覚えてきて、自分自身が徐々にプロジェクトリーダーをやるようになり、一通りできるようになった実感があったからです。

また、前職では別の会社からの依頼を受注して仕事をしており、発注通りに作り上げることが求められていました。

自社でのサービス開発はできない環境でしたので、「これを作りたい」と思うものを作る会社に関わりたい気持ちが大きくなりました。
 

ーPxDTへの入社を決めたきっかけをお教えください。

大きく2つあります。

1つは「いろいろやれそう」と思ったことです。

転職活動中にスタートアップにも興味を持つ一方で、スタートアップは1つのプロダクトに取り組むイメージが強いと思っていました。PxDTはスタートアップですが、様々なプロジェクトが同時に走っており、自身のスキルアップになる上に経験も積めそうだと思いました。

もう1つは「産学連携」の仕組みです。

高専生の頃、研究して作ったプロダクトにビジネスモデルも考えてコンテストで発表し、準優勝した経験があります。海外では上位に入るとそのまま起業するチームが多い中で、私のチームは起業まで出来ませんでした。そんな過去の経験から、「学校で生まれた技術を社会に出す」助けになれることに魅力を感じました。

「すごい」でなく「役に立ちそう」と思ってもらえる開発がしたい

ー現在携わっているプロジェクトやチームについてお教えください。

難聴者のコミュニケーションを支援するプロダクトの開発に携わっています。

難聴者の方が、複数人の会話の中にいても誰が何を話しているかが識別でき、よりコミュニケーションがスムーズになることをサポートするプロダクトで、難聴者の方の社会進出を支援するものです。

その中でも、私はマイクのデバイスに組み込まれているプログラムの開発を担当しています。4~6人のチームで進めており、スマホアプリエンジニアや、サーバーサイドエンジニアなど、プロジェクト内のメンバーで連携をしながら開発に取り組んでいます。

少数で動いていることもあり、同じ属性の人はあまりいません。それぞれ専門分野が違うので、チーム内ではバックグラウンドのすり合わせが必要です。そのため、説明はなるべく専門用語を減らし、図を使ってわかりやすくなるように意識したりと、コミュニケーション上の工夫をしながら業務を進めています。自分にないものを持っているメンバーばかりなのでとても勉強になります。
 

ー社会課題を先端技術で解決していく面白さについて教えてください。

自分たちが作ったものをエンドユーザーに直接届けられ、かつ、とても感動していただけることです。

前職では、受注の依頼を出していただいた方には喜ばれるのですが、実際に使っている人が本当に喜んでくれているのかはわかりませんでした。また、新しいプロダクトを開発することはあまりなく、既にあるプロダクトを少しずつ改善する作業が多かったです。

PxDTだと劇的な改善につながる開発が多く、「こんなことまで出来るのですか」と、ユーザーの方から驚きと喜びの声をいただきます。ユーザーテストで実際にお客様に使っていただいた感想を聞くと、励みになって自分自身のモチベーションにも繋がりますし、「世の中で役に立ちそうだ」という確信にもなります。

私の中では「すごい」だけでなく「役に立ちそう」と思ってもらえることが重要で、「すごい」と思ってもらえるだけだと使ってもらえません。実際に役に立ち、使っていただき、ユーザーの方の生活に溶けこんでもらえるのが大切だと思っています。
 

ー逆に、社会課題を先端技術で解決していく難しさはありますか。

基本的にはあまりなく、難しさすら面白いです。

強いて言えば、1日でも早く使っていただくためになるべく早くリリースしたいのですが、日々色々な課題が起こります。

例えば、今のプロジェクトではサービスを出すだけでなく、デバイス(モノ)を出すので、モノを出す上でのトラブルがあります。

予定していた部品の供給が出来なくなって部品を変更したり、実際に試作をすると隙間が出来てしまうなど、作ってみて初めてわかるトラブルもあります。

ハードウェアは後から変更しにくいという難しさがあります。一方で、私はデバイスを作るのが好きで、動くものが作りたいから組み込みエンジニアになったこともあり、製品を手に取れる喜びを感じられるのは、難しさでもあり面白さでもあると感じています。

働きやすさ×挑戦できる環境で自分の目指す姿を模索し挑戦する

ー女性エンジニアとして働く上で、PxDTでの働きがい・働きやすさはいかがでしょうか。

「女性であることを特に意識したことがない」が答えだと思います。

女性だから何かできないとかは全くなく、日頃から差があることすら感じたこともありません。

女性エンジニアは現在2名ですが、エンジニアチームよりも比較的女性が多いビジネス側やコーポレートチームとの距離が近いので、あまり女性が少ないということは感じず、「むしろ多い」と思うくらいでした。

働き方はフレックス制なので、男女問わずお子様がいるメンバーは送り迎えをしてから働く方もいます。他にも家庭の事情等でリモートに切り替えることは日常で、柔軟に働ける環境だと思います。
 

ー今後挑戦していきたいことについて教えてください。

PxDTの中では、次のプロジェクトがあればもう1つデバイスを開発してみたいですし、プロジェクトリーダーにも挑戦してみたいです。

自身のキャリアとしては、組み込みエンジニアとしてのスキルは身についてきたと感じているので、もう1~2つくらいスキルを身につけてみたいです。何をしたいかは模索中ですが、この会社で経験を積んで、やりたいことを見つけていきたいと考えています。

PxDTは新しいことにチャレンジするのにはとても良い環境です。

大手企業で新しい挑戦を試みると、何か制度を利用したり、業務外での挑戦になってしまうことが多いと思うのですが、PxDTでは自身の得意領域でなくてもチャレンジすることが出来ます。

また、様々な領域のプロフェッショナルがいるので、AさんのX領域と、BさんのY領域を組み合わせてというように、「良いところどりをする」ような形でオリジナルのキャリアを考えることも出来ます。

自分で「こうなりたい」と思い行動できれば、自分の目指す姿を作っていけるPxDTで、これからも挑戦を続けていきます。

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