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成長したい人はPxDTへ。インハウスデザイナーが語る、全員殿(しんがり)カルチャー

2023/10/13

デザイン部
高野 秀城(デザイン部長)
加藤 美帆


※所属組織名、役職やPJの内容などはインタビュー当時のものです。

開発からローンチまで。ビジネスに参画できるデザイナー業務

ーお二人の業務内容や役割を教えてください。

高野
 私は2021年の入社以来、デザインファンクションのリーダーとして、社内のデザインに関する全業務の責任を負っています。一般的な企業ですと、クリエイティブの種別によって専任デザイナーが複数所属し分業の形をとるので、それぞれ専門性の高い業務となりますが、入社当初は唯一のインハウスデザイナーという立場で、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、スペースデザイン、UX(ユーザエクスペリエンス)などあらゆるデザイン業務に関わっていました。

私一人では手一杯になってきたので加藤さんに入ってもらい、現在は彼女にグラフィックデザインをメインでお願いしています。とはいえ、加藤さんも私も自分たちがこれまで経験してきた範囲を超えて全デザイン業務をカバーする必要があるので、都度、業務ボリュームやバランスを見ながら分担しています。それでも2人だけでは難しいこともありますので、様々なデザイン会社のご協力を得ながらプロジェクトの対応にあたっています。

加藤 私はまだ入社して4ヶ月ですが、グラフィックデザイナーとして各プロジェクトに関わっています。通常はグラフィックデザイン分野も、広告デザインやパッケージデザインなどジャンルごとに細分化されているのですが、分け隔てなく社内グラフィックに対応しています。パッケージデザインに関しても、外装のみではなく、製品デザインも含めて担当しています。

ーお二人は製品の開発からローンチまでどのように関わっているのでしょうか?

高野
 本当にゼロから関わっていますね。一般的な製品開発プロセスでは、まずブランドやターゲットを決めてどんなものを作るかといった企画検討に入っていくと思います。しかしPxDTでは進め方の決まりはなく、企画と試作を同時並行で行うこともあり、一般的なプロセスとは全く異なります。私はほとんどプロジェクトの初期段階から関わっていて、それこそ何を作るかも決まっていない状態からプロジェクトに参画しています。

また製品がローンチした後は、販促に移っていきますのでそこからは広告などプロモーション関連のデザイン業務も出てきます。ほぼスタートから販売後まで全領域に関わりますね。

加藤 企画の初期段階で、開発に向けて今後パートナーシップとなりうる会社へのアポイントにも同行し、プレゼンテーションを行う機会もあります。プレゼン資料も自分で用意することもありますので、いわゆるデザイン業務の枠を超えて本当に幅広く対応していますね。

高野 ビジネスの現場を目の当たりにできるのは、デザイナーにとって非常にいい環境です。自分たちがデザインを通して早期からビジネスに関わることで、プロジェクトの方向性が決まったり、軌道に乗ったりするのはうれしいですし、デザイン業務を通して事業拡大に貢献できる実感が得られます。

早期の可視化で、デザイン視点から新規事業開発をサポート

ー開発段階で工夫されている点や、ビジネスサイドとのすり合わせで気をつけている点はありますか?

加藤
 PxDTの製品はオリジナル性が高く、どのようなシーンで使うものなのかすぐにはイメージを持ちづらかったり、機能がわかりにくい場合もあったりします。そういった際に、想定利用シーンや機能を使っている様子などをラフなイラストを描き起こし、「こんな製品があったらいいな、実現したらいいな」という具体的なイメージを想像してもらっています。言葉だけでは伝わりきらない未来像をイラストで表現してビジネスの現実味が増していくサポートができたら、と考えています。

高野 なるべく早くビジュアル化する、共有することを心がけています。打ち合わせ中にもホワイトボードを使って受け取ったイメージを描いて確認したり、イラストレーターで作成したラフ案を提示したりしています。そうすると、より具体的に議論が進んだり、認識のズレを早期に修正できたりするので、後からの手戻りが少なくて済みますし、全体の進捗スピードも上がっていきます。

先ほど、加藤さんがお話ししたイラストとほぼ同じ役割ですね。他の会社では早い段階でのイメージ共有を嫌う場合もあるようですが、私は加藤さんに「どんどん、その場で結論を出してきて」と伝えています。スタートアップは少ないリソースでいかに最短距離でゴールまで近づけるかを意識する必要がありますから、早期のビジュアル化にはこだわっています。

加藤 ビジネスサイドがイメージを言語化するのは難しいと感じているような時には、「本当の課題は何なのか?」「最高と感じるのはどんな状態か?」などの問いを投げかけます。また、思い描いている製品に近い画像などを各メンバーから共有してもらい、ベンチマークを設定して具体化していくこともあります。

高野 そうそう。VUEVOのキービジュアルを決める時には、ビジネスサイドのメンバーに「お客さんにとって最も共感できる使用シーンは?」とミーティングで質問責めしたこともありましたね(笑)

加藤 ただ、PxDTは前例のない製品を作っているので適当なベンチマークが存在しない時もあり、その点は苦労しますね。そういった際には、いくつかの写真を合成して「ありそうなもの」としてイメージを作ったりします。
 

裁量の大きさが経験・成長につながり、最大のやりがいに

ー他社との違いから感じる、PxDTだからこその業務の面白さはどういったところでしょうか?

高野
 デザイナー目線でPxDTだからこそと感じるのは、新規のブランド立ち上げに関われる点だと思います。他の事業会社ではどれほど大手でも、新規のブランドの立ち上げの機会自体がPxDTほど多くはないですし、そこに関わる経験は滅多にできません。一方でPxDTでは「社会課題の解決」を起点に常に新しいコンセプトの企画が生まれるので、次々に新ブランドが立ち上がっていきます。デザイナーとして、これほど新規ブランドの立ち上げに関われる会社はないと感じます。自分自身も非常に勉強になりますし、本当に多くの経験を得て、成長できる環境だと思います。

加藤 高野さんの仰る通り、新規事業開発にゼロから携われる経験は通常のメーカーではほとんど経験できないので、非常に貴重な経験だと感じています。上層部との距離も近く、プロジェクトの始まりから自分も一員として関われるというのはなかなかないですし、学びも多いです。業務領域の幅の広がりだけでなく、ビジネス開発への関わりを通して経験値を増やしていけるので、自己成長にはもってこいの環境だと思います。

高野 また、他社ではそれぞれのデザイナーの役割などに応じて、ある程度「仕上げる範囲」は決まっていたりしますが、PxDTではプロジェクトの全容が決まっていない状態で進行するケースも多いので、どこまでやるかは自分で決めていかなければいけません。その点は他社と異なると思いますね。

例えば製品ビジュアルの制作と言っても、CGなのか、写真なのか、動画なのか、最終ゴールが決まっていない中で、都度、何が必要かを自分で判断し、プロセスを柔軟に変化させていく必要があります。コストや時間の制約とうまく折り合いをつけながら、臨機応変に対応していく姿勢が求められます。

加藤 クリエイティブ視点で、自己判断が求められますよね。前例がない製品が故に、求められるデザインのクオリティをどこまで高めていくかについても、責任を負っています。他社では最終的なGoサインが出るまでにある程度の承認プロセスを経る必要がありますが、PxDTではビジネスレビューで合意が得られれば自分たちがOKを下したデザイン案がそのまま採用されることも珍しくありません。自分たちのアウトプットに対する重みもある一方、やりがいにつながっています。

高野 やりがいは「現時点で世の中にはないが、社会的に必要なもの」を作っているからこそ生まれるものだと思います。先ほどの新規ブランドの立ち上げの話にも通じる部分ですが、裁量の大きさがPxDTの最大の特徴であり、魅力ですね。

また、通常の会社では1つのコア技術を軸に周辺ソリューションをリリースしていくため、同じカテゴリー内の新サービス開発が定石だと思いますが、PxDTでは「社会課題の解決」が主軸となっているので、ビジネス領域はありとあらゆる分野にまたがっています。

例えば、SonoReproは頭皮ケア商品なのでヘルスケアメーカー、kikippaはスピーカーなのでオーディオメーカーが本来作るものです。でもうちの会社はどちらも作ってしまう。領域が違えばターゲットもアプローチ先もビジネスモデルも、ソリューションの性質も全く異なります。1つの会社で多岐にわたる分野のビジネスを経験できるというのは、成長にはこの上ない環境だと思いますね。
 

ー最後に、デザインファンクションの今後の抱負を教えてください。

高野・加藤
 ようやくBtoCプロダクトをいくつかリリースできてきたので、今後はプロダクトにとどまらず、コーポレートブランディングにおいても力を入れていきたいと考えています。領域の異なるプロダクトそれぞれのプロモーションもありつつ、それらに共通するPxDTの想いやミッションをウェブサイトなどビジュアル面でどのように伝えていけるかについて取り組んでいきたいですね。

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