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空間DXで誰もが安心して暮らせる社会をーー独自&先端技術で価値あるビジネスを切り拓く

2024/01/10

KOTOWARI事業部 事業部長
中元 達也

※所属組織名、役職やPJの内容などはインタビュー当時のものです。

海外事業の夢を胸に、鉄道メンテナンス業務から米留学へ

ーーはじめに、これまでの経歴について教えてください。

大学院を卒業した後、2011年4月にJR東日本に入社しました。入社後2年は線路のメンテナンスをする現場業務に携わり、その後2年は内勤部門に移って一般の鉄道だけでなく新幹線などのメンテナンスを企画・サポートする業務に携わりました。

当時、海外に日本の新幹線を輸出するプロジェクトがあり、元々興味があった海外事業に携わりたいと考えていました。ですが、所属会社では国内業務がほとんどの割合を占めており、海外事業はそれほどメジャーではなかったので、まずは海外で学べないかと検討しました。そして社内の留学候補制度に応募し、選考を経て米国留学生の枠を獲得しました。

渡米してからの日々は刺激的でしたね。サンディエゴで学びMBA取得をしましたが、当時はGAFAが最も勢いのある時期で、現地で学んでいると周囲には起業を考えている人も多く、これまで会社員という枠の中だけで考えていた私にとっては大きなインパクトがありました。「そういう道もあるのか」とまさに目から鱗で、その時はまだおぼろげではあったものの自ら事業を起こすことにも興味が湧き始めました。

その後、留学期間を終え、帰国後にこれまでのような業務に戻りましたが、海外留学を経て得た知識や経験をもっと生かしたいと考え、思い切って転職しました。

土木業界でのバックグラウンドを生かして建設業界に移り、清水建設のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)に身を置きました。様々な企業への投資とコラボレーションによって建設業の生産性向上や、新規の事業創出などを計画、実行していました。あらゆるスタートアップとの関わりを通して新規事業への取り組み方、シナジーを発揮できるポイントの見極め、投資方法など多くのことを学べました。一方で、投資する側の立場ではなく、自分自身もリスクをとって一緒に事業を作っていく側に回ってみたいと次第に考えるようになりました。米国にいた時に抱いた起業の思いもあり、ゆくゆくは経営に関わりたい思いが強くなっていった時期でもあります。

経営目線を磨く重要なステップになると確信し、入社を決意

ーーどのようにしてPxDT入社につながったのでしょう?

次なるチャレンジの場を探し始めていた時に、紹介されたのがPxDTでした。CVCという立場上、いろいろなスタートアップを調査していたので名前は知っていましたが、詳しい事業内容などまでは理解しておらず、企業サイトでも全貌は把握できなかったのでまずは話を聞いてみることにしました。

ーーなるほど、カジュアル面談からスタートされたのですね。

実際に話を聞いてみると、社会貢献を軸に多方面で事業展開をしているとても面白い会社であるとわかり、一気に興味を惹かれました。現在、私が担当しているKOTOWARIはこれまでの自身のバックグラウンドを生かせる事業領域でしたし、事業を0から興し拡大させていくまでの戦略立案、ビジネスレビュー、実行などの一連の経験が積めるのもまさに求めている環境だったので、選考を重ねる度に入社への意志は強くなりましたね。

ーー入社の決め手となったポイントはありましたか?

私が目指す方向性とその過程において大きな意味を持つステップであると感じたのはもちろんですが、加えて、PxDTが掲げるVisionとMissionに共感し、理想的な職場なのではと感じたことも大きかったです。

事業を始める上で失敗はつきもので、チャレンジ無くして成功はありません。ですが、一般的に企業は失敗を恐れて最大限にリスクヘッジするケースが多く、思い切ったチャレンジができない場合も少なくありません。対してPxDTは「価値ある挑戦」としてチャレンジする姿勢を評価する風土です。考え尽くした、あるいは合理的な裏付けがあるなどの、価値を重視したチャレンジを心置きなく実行できる雰囲気が醸成されていて、非常に良い環境であると感じました。

原体験は大震災。まちづくりへの ”こだわり”  がKOTOWARIにつながった

ーー心置きなくチャレンジできる環境は、成長には重要な要素ですよね。現在担当されているKOTOWARI事業と中元さんの役割について教えてください。

KOTOWARIは空間データプラットフォームとして提供する、空間DXと呼ばれるソリューションです。PxDT独自のテクノロジーを使い、カメラなどで撮影した映像をデータ化して様々な角度から分析を行って各クライアントごとの課題にアプローチします。具体的には、建設現場での工事の様子を定点カメラで撮影し、前日との差分を記録していくことでリモートでも自動的に施工進捗管理ができたり、施工ミスや問題が起こりそうな点を見つけ出して事故や工期遅れを防げるソリューションです。他にも、ある施設での人の流れを撮影し、お客さんの入り具合を分析して集客や施設の動線を検討するといった用途もあります。

私はKOTOWARI事業責任者として、事業戦略の検討や想定利用ケースの模索のほか、顧客の課題ヒアリングを行ったり、データ収集・分析を用いた新たな提案を持ちかけたりなど、業務は多岐に渡ります。

ーーKOTOWARI事業のどんなところに面白さ、可能性を感じていますか?

建設業界や医療介護業界などは、支える担い手の不足が問題となる反面、業務の多くをアナログに頼っている分野です。KOTOWARIのソリューションはそれらの業界での活用可能性が大いにあり、まさしくPxDTが掲げる社会課題の解決にダイレクトにアプローチできる点が魅力だと思います。「人手不足解消のために、DXも含め何か手を打たなくてはいけない」と考えている企業は多いものの、「何をどう変えたらいいのかわからない」「どこから手をつけるべきなのかわからない」という悩みも多く見られ、課題解決に向けての一歩を踏み出せていない状況があります。そういった悩みを共有し、1つずつ解消していくことに大きな意義があると思いますし、その経験の横展開によって特定の業界だけでなく、より多くの課題解決が見込めると思っています。

また、技術の発展により、既存の技術と新技術の組み合わせでどんどんできることが増えていくと思います。例えば、ドローンとの組み合わせによって、撮影の範囲も角度も広がりますし、特定の施設だけでなく街全体にもその対象を広げられるので「よりよい街づくり」の実現が近づきます。

幼少期に阪神大震災を経験し、自分のよく知っている街が被害を受ける状況を目の当たりにしました。その時に、「人々が安心して暮らせる街を作りたい」と思ったのがきっかけで土木系の道に進もうと決めたので、人一倍インフラへの思いがあります。KOTOWARIはその思いを実現できる可能性を持ったソリューションだと思うので、これからいろんな方向に展開できると期待を持っています。

ーー翻って、事業単位ではない、企業としてのPxDTの魅力や今後の成長はどう感じていますか?

PxDTは社会課題の解決に取り組んでいる会社なので、課題が大きければ大きいほどやりがいも大きくなると感じますし、それが面白さの1つでもあります。また、特定の業界に限らずあらゆる業界業種が抱えている大きな課題(社会課題)にアプローチしているので、これからの事業展開は社員でさえ想像がつかない部分もたくさんあります。すでに事業化し、現時点では単独で動いているように見える各プロジェクトも、今後それぞれの良さを生かしたシナジー効果を発揮することも考えられます。予測ができないからこそ、大きな可能性があり、実現できることや目指していけることに制限がないのがPxDTらしい魅力だと思います。

また、現在私たちが取り組んでいる社会課題は日本に限った話ではなく、世界にも共通しているので、国内での事例や成功体験を積んでいくことでもっと多くの課題解決に関わっていけると思っています。

ーー今後の目標やチャレンジしたいことがあれば教えてください。

今、目の前にあるものを積み上げた先のチャレンジとして、海外展開への思いは引き続き温めています。日頃から「社会インフラを通して人々に貢献したい」「全ての人が幸せに暮らせる社会を実現したい」と考えており、「日本のインフラを世界に」という目標もあるので、やはり海外事業には挑戦したいですね。



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