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作り方そのものから考える真のゼロイチ環境。成長できるバックエンドエンジニア業務とは。

2023/08/22

事業本部
Development ファンクション エンジニア
平岡 尚(VUEVO担当)
清水 稜悟(KOTOWARI担当)
谷中 貴一(hackke/kikippa担当)


※所属組織名、役職やPJの内容などはインタビュー当時のものです。

経験やプロジェクトフェーズに合わせて変化する業務

ー今回はバックエンドエンジニア3名に集まっていただきました。まずは具体的なそれぞれの業務について教えてください。

平岡 外部の開発エンジニアの方々とのコミュニケーションや工数・タスク管理などPM(プロジェクトマネジメント)的な役割を担っています。チームとしてはスクラムを運営しており、必要に応じて要件定義を行うなど、実際の開発からリリースまで、フロントエンドも含めたプロダクト開発の一連の工程を見ています。

谷中 私は「hackke」と「kikippa」というプロダクトに携わっています。今は、先日ローンチした「kikippa」の業務が中心になっていて、アプリケーション開発企画やその後の設計・実装などを担当しています。「hackke」は運用業務がメインです。

清水 私は空間データプラットフォームである「KOTOWARI」というプロダクトを担当しています。「KOTOWARI」では様々な業界向けにサービス開発をしており、現在は建設業界向けの施工検査サービスと、商業施設やオフィス向けの人流分析サービスに注力しています。私は後者に開発者として携わっています。バックエンドエンジニアとしての開発業務に加えて、クラウドサービスを利用したインフラ全般の運用業務や、プロジェクト管理なども行っています。

ー同じバックエンジニアという立場でも業務内容は様々ですね。

平岡 各プロジェクト、各プロダクトで求められるものが違うので、担当業務の内容は変わってきます。一概にバックエンドエンジニアだからこの仕事、ということではなく、自分がこれまでに経験してきてわかること、できることがある場合は、業務範囲を自ら広げて対応する場合もあります。

清水 PoC(Proof Of Concept)の段階なのか、本番リリースに向けたものなのか、そういったフェーズによっても、どこまで作り込みが必要なのかは変わります。私の場合は、PxDTに入社する前は長期運用を想定したインフラ構築に触れることは少なかったのですが、今ではそのような業務にも携わっています。

ーこれまで所属した企業と比較すると、PxDTバックエンジニア業務の特徴はどこに感じますか?

平岡 まだ始まったばかりの0→1フェーズのプロジェクトが多いので、他社と比べると業務範囲は広いと思います。「VUEVO」はスタート当初から担当しているのですが、プロジェクト初期はフロントエンドやモバイルアプリの開発を外部委託していたので、その部分の仕様策定や動作検証など、バックエンドの業務以外も担当していました。

清水 プロダクトへのエンジニアの関わり方も、他社と違いがありますね。「KOTOWARI」は課題を抱えているお客様に対して、PoCで解決へのアプローチをした上で、本開発プロジェクトへと進めます。一般的には、すでに全容が決まったものが依頼され、開発していく流れが多いですが、PxDTでは直接お客様先に赴いてヒアリングしたり、現場でデータ収集のための作業を行ったり、ということもあります。企画段階から、エンジニアがお客様とのコミュニケーションにも参加することも珍しくなく、ここがPxDTの特徴だと思います。

谷中 私は入社したばかりなので、PxDTにおける経験はまだそれほど多くないのですが、まさに今、新しい製品開発の話がでてきています。企画段階から関わっていく可能性が高いプロダクトもありそうだと感じています。

前例のないものを作っているからこそのやりがい

ー確かに、業務の幅広さと関わり方の違いは特徴的ですね。その幅広さゆえの苦労や、一方で感じているやりがいはありますか?

平岡 前例がないものを作っているので、ソフトウェアとハードウェアとの連携も含め、どうしたら実現できるかという解決策を見つけていくことが大変ですね。実現方法を見つけないとそもそも製品、サービスとして成立しないことも多いので、大変さと同時に、やりがいもかなりあります。

担当している「VEUVO」は、複数人が話している音声を文字に起こして可視化する製品です。音声をサーバーに送り、遅延を最小限に抑えて起こした文字が画面に表示される必要があります。さらに、実際に多くのユーザーに利用してもらうことを考えてコスト面も意識しなければならないので、技術的な課題と開発コストの課題を同時にクリアする必要がありました。そういった苦労を乗り越えて販売を迎えられた時は喜びもひとしおですね。全く新しいものを作っているからこそ生まれるやりがいだと思います。

清水 初期段階から自分たちで考えていく場面が多いので、それぞれのエンジニアが情報を自ら取りに行ったり、扱ったことのない新しい技術でも積極的に取り入れてみたりと多種多様な工夫をしています。そういう部分がPxDTのエンジニアとしての面白さ・やりがいだと感じています。PxDTのバックエンジニアはバックエンドの枠におさまらない人が多いと思いますね。さらに、どのプロダクトにも共通して言えますが、ハードウェアが存在するので、パソコンの画面だけに閉じたシステム開発ではないのも魅力です。

他にはない成長環境は多様なエンジニアとの関わりから

ー入社前に持っていた業務イメージと実際に入ってみての違いや、PxDTでの経験によって実感したご自身の成長や変化があれば教えてください。

谷中 これまではWeb系の会社に所属していました。PxDTのようなハードウェアのあるメーカー的な会社に来たのは初めてなので、すごく新鮮で面白いです。また、PxDTに入社してから、Web開発の柔軟さとハードウェア開発の堅実さを兼ね備えた組織を作っていけたらいいなと考えるようになりました。

PxDTは取り扱う製品の幅が非常に広いので、一口にエンジニアと言っても本当に様々なバックグラウンドを持った人たちがいます。自分が知らないことをたくさん吸収していける環境にあると感じています。

清水 PxDTではエンジニアも一緒にお客様先を訪問してヒアリングを行い、どのような課題があるのかを自分自身で理解して開発に落とし込んでいくので、開発者としてのモチベーションアップや維持につながっています。

また、仕様書に沿ってただ開発していくだけではなく、お客様の声を聞き、ニーズを理解した上で取り組んでいるので「ジブンゴト化」しやすく、関連知識も自ずと身につけていくことができるので、自己成長につながりやすい環境だと思います。製品開発に取り組む意義も実感できるので「価値のあることをやっている」という意識も生まれやすく、自分の貢献度にも目を向けられますね。

平岡 私は以前、複数のスタートアップ企業を経験した中で、プロジェクト途中での凍結や事業撤退など、何度も苦い経験をしてきました。そのため、楽しさよりも事業を作ることの難しさや大変さを強く実感していました。PxDTに入社してからは、ハードウェアを中心に、プロダクト開発に携わっているエンジニアのみなさんが純粋に「ものづくり」を楽しんでいる環境に触れて、非常に刺激をもらいました。

また、コミュニケーションをする上での自分の引き出しが格段に増えたと感じています。様々なバックグラウンドを持った人がいる中で仕事を進めるので、「どのような言葉だったら理解しやすいか?」「どう表現するのが良いか?」などを考える機会が増えました。

ちなみに、スタートアップでは社内の仕組みや体制が未整備であると思われがちですが、PxDTのビジネス化までのプロセス管理は整っていると感じます。プロジェクトを進めていく上でのレビューやGo/No Goの判断など、ビジネス化に向けた統制は比較的しっかりできている会社だと思いますね。
 

ハード×️ソフト、各フェーズによって開かれる多様なキャリアパス

ーエンジニアとしてのキャリア形成の観点で、PxDTならではと思うことはありますか?

谷中 IoTエンジニアとしてのキャリアは実現しやすいのではないかと思います。ハードウェアとソフトウェア両方の知識や経験を得られることで、すでに社内にもIoTエンジニアが生まれています。また、ハードとソフト両方を兼ね備えたプロダクトマネージャーとしての道も考えられます。こういったプロダクト責任者は市場価値も高い傾向なので、エンジニアとしてのキャリアにプラスになる環境です。

清水 今ちょうど、いくつかのプロダクトが実際に世の中に出たタイミングで、まずは0→1を生み出していくフェーズがこれまでのメイン業務でした。今後は、プロダクトの機能追加や新規のお客様への広がりなどによって成長していく1→10の次の段階に移っていきます。技術的にも0から1フェーズとはまた違った難しさが出てくるので、自分自身の技術領域も拡大していくと思いますし、エンジニアとして上のステップにいけると考えています。

ーこれから取り組みたいこと、挑戦したいことがあれば教えてください。

谷中 ビジネス化前のフェーズにあるプロジェクトに関しては、「具体的にどのようなシーンでの活用を想定できるか」「社会課題にどのようにアプローチできるか」など、価値あるソリューションを模索・検討しているものもあります。まさに、弊社のミッションである「『社会的意義』や『意味』があるものを連続的に生み出す孵卵器となる」を実践するフェーズで、社内メンバーと意見交換しながら、「これだ!」という最適解を自分でも見つけていけたらと考えています。

清水 世の中にあるシステムやサービスには、使ってみたものの、そのメリットを十分に享受できていないユーザーが多く存在します。その点を踏まえ、本当の意味で価値のある製品を開発していき、ビジネスサイドのメンバーとも連携しながら導入を進めていきたいです。例えば「データを取ってみたけど使い道がない」「取得したデータをどう活用していいかわからない」など、ユーザーが抱えがちな悩みや課題まで視野に入れて、日常的に使ってもらえるもの、かゆいところに手が届くものを提供していきたいと思っています。

平岡 PxDTの前例のないものづくりに関わる中で、最近では特許を検討する(特許のもととなるアイデアを検討する)プロセスにも関わることが増えてきました。これまでは、課題解決に向けてソリューションに落とし込む部分に主に取り組んできましたが、今後はアイデアそのものを生み出していくことにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

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